くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

どうしてベートーベンなんだろう

 

 

楽聖 ベートーベン

目次

 

 

ルードヴィッヒバンベートーベン

この名前を知らない人はいないだろう。

別名楽聖

たぶんクラシック音楽界の中では最高級の評価を受ける。

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ベートーヴェンの像

ベートーベンが一躍有名なのはやはり耳がまったく聞こえないからだろうか。

音楽家にとっては致命的ともいえる厳しい症状

ベートーベンのプロフィールは様々な物が出回っているが、信ぴょう性が高いとされるのはこちら

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身なりにはまったく無頓着で髪はぼさぼさ、着のみ着のままだったらしい。

しかし若いころはそれなりにお洒落もし、女性経験も豊富。

 

 

耳が聞こえないということ

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20代後半から耳が聞こえにくくなる

40歳で全く聞こえなくなる

 ベートーベンが名をはせるのは耳のトラブルを抱えてから


ベートーヴェン「月光」 Beethoven "Moonlight Sonata"

ピアノ曲ではあまりに有名。

この曲を書きはじめたころは聞こえなくなる耳のことで悩みが深く、この曲を書いた翌年、自殺未遂事件を起こす。

有名な遺書が残っています。「ハイリゲンシュタットの遺書」

 

ベートーベンの耳の病気に関する研究は様々ありますが、はっきりとした事はわからないんだそうですね。


ミサ・ソレムニス(ベートーヴェン)

 

ベートーベンの値打ち

 

40歳で全く聞こえなくなったことを考えると、音楽家としての絶望感は想像を絶するものがあったでしょうに。

 

しかしベートーベンは見事に復活を遂げるのです。

 

後世、ベートーベンらしい作品はこの耳が聞こえなくなってからのものが勤めて有名ですよね。

 

ベートーベンは古典派の作曲家とされますが、彼の後に来るロマン派音楽の最初の扉を開けた人であるわけです。

 

ベートーベンが腐心したのは、どうすれば自分自身の思いが伝わるのか。


交響曲第6番《田園》(ベートーヴェン)

 

自分の感じたものを表現するにはどんな音がふさわしいのか。そのことを真剣に考えていたんだと思いますね。

 

またベートーベンは音楽そのものの上でも革新的だったのですが、彼自身の社会に対する振る舞いも実は革新的だったのですね。

 

ベートーベンの当時、音楽家が生きていくためにはその方法は限られていました。

 

権力者の庇護を受けて作曲や演奏活動を続けるか、バッハのように公務員になって教会に雇ってもらうか、それ以外はピアノの先生とか演奏会とか限られていたわけです。

 

ベートーベンも支援してくれる貴族は確かにいたことはいたのですが、一般的な音楽家とは立場が全く違っていたようです。

 

非常にプライドの高い彼は、決してパトロンにおもねる事はしませんでした。

 

自分自身の芸術に絶対の自信を持っていた彼は、よほどのことがあっても自分の心情を曲げなかったようですね。

 

彼は自分自身の作り上げた曲を、出版社等に買ってもらってそこで収入を得ていたようです。

 

今で言うところの個人営業の代理店みたいなことをしていたのですね。

 

几帳面で真面目な一面

 

ベートーベンはお金にはとても細かく、様々な資金をメモをもとに管理しておりました。

 

そのメモが今日でも残っているので、今日の研究者たちは大いに役立っているようです。

 

例えばコンサートなどを開くのに、どこにどれだけのお金がかかるのかはベートーベンのメモによって明らかになったようです。

 

ベートーベン当時では照明にずいぶんお金がかかったようです。

 

電気のない時代ですから、ろうそくに頼らざるを得なかったようです。

 

問題はどんなろうそくを選ぶかなんですが、人造のパラフィンや何かのものでは、すすが出て、とてもコンサートでは使い物にならず、すすの出にくいものとして蜂の巣から撮った蜜蝋のものが最上とされました。

 

実はこれがびっくりするほど高いんですね。コンサート全体の予算の半分近くかかるんだそうですよ。

 

あとベートーベンで有名な話は、コーヒーを入れるときに自分自身で豆を60粒きっちり数えて入れたんだそうですね。

 

ベートーベンは父親の血を受け継ぎかなりの酒豪だったようです。

 

56 7歳で亡くなってますが、死亡原因は肝硬変とのこと。

 

ベートーベンのデスマスク

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ずいぶんと内臓を痛めていたようです。

 

まとめ

 

ベートーベンは生涯結婚する事はなく独身で通しました。

 

しかしベートーベンは当時から多くの人に慕われ、その葬儀は盛大だったと聞きます。

 

彼の音楽は、耳が聞こえない故の音楽でありました。

 

通常、散歩に出て小さなメモ用紙に浮かんだ旋律その他をメモしてきて、自宅に帰ってからひたすら楽譜に向き合い七転八倒しながら楽曲に組み上げていったのです。

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その姿を拝見した人の意見によると地べたにのたうちまわって作曲していたと聞きます。

 

音楽は全て彼の胸の内で出来上がっていたわけですね。

 

この先ベートーベンを超えるような作曲家がでるとも思えません。

 

幸い、彼の曲は初期の頃からほとんどきちんと残っているようですから私たちが鑑賞するには問題ないようですね。

 


ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番

嬉しい限りです。