いよいよ今日の千秋楽で、令和2年の初場所の優勝が決まる。
2横綱がいない状態でよくぞここまで盛り上がったもの。
最後に誰が抜け出るのか、こんなにギリギリまで引っ張られるなんて思ってもみなかった。
はっきり言って、横綱大関をきちんと勤め上げられるだけの力を持った力士はそう多くはいない。
平幕力士にも毎場所チャンスは平等に与えられる。
目次
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昨日は天覧相撲
東京で場所が開催される時は必ずと言っていい、天皇陛下がお出ましになる。
この様子を見ていると、自分も日本人なんだとしっかりと認識できるので。
昭和天皇の時代からこういった相撲は見させてもらっている。
私の年代だと、1番古いところで初代の若乃花、栃錦この両名の活躍から。
その後に、大鵬や柏戸の時代がやってくる。
またその頃の力士で思い出に残るのは横綱朝汐。
関脇時代の大鵬がうわ突っ張りで土俵の外に突き飛ばされたのを今でも記憶する。
さて、そんな中で昨日の天覧相撲は5時過ぎからだったので、もうちょっと早くこられれば正代対徳勝龍の取り組みが見られたのになぁと思ったけれどね。
正代対徳勝龍
この相撲をリアルタイムで見ていてどちらの力士にツキがあるのかよくわかった気が。
徳勝龍は本来、こんなにいい星を上げられる力士ではない。
丸っこい体の目立たない力士というのが私の印象。
それに対して正代は相撲センスの良さ、また幕内の上位陣で常に顔を連ねていたので、私の中では実力者のイメージが強い。
では、それを踏まえての昨日の相撲を振り返ってみると。
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これ、どう評価したらいいのかなぁ？
相撲は間違いなく徳勝龍が回り込んでからの突き落としで勝っているんだけれど、正代はどうしてあんな風にどたばた焦ってしまったんだろうか?
本来の正代ならもっと相手力士の正面に体が来るように回り込めたはずなんだけれど、最後負けた瞬間は、足が揃っていたし、ついて行かなかったし。
もう見ての通り相撲はすっかり終わってしまったので、今日千秋楽で結果を待つしかない。
これだけの星でトップを走っていると当然重圧もあるだろう。
プレッシャーも感じたはず。
前の日に、ぐっすり眠れて、そしてご飯をいつもと同じように食べられた力士だけが実力を発揮できると誰かが言っていた。
徳勝龍はどうやらそれができていたと聞いている。
かつてない位、ぐっすり眠れたとそうコメントしていたような気が。
考えるべき事と、考えてはいけないことが発生してくるのが勝負の世界。
昨日の相撲はそういったマインドの点で明暗を分けた。
炎鵬を愛でる
昨日はさすがに大栄翔に不覚をとってしまったが、この幕内最軽量力士の魅力は今まさに満開。
これだけの人気力士は最近にはちょっと見かけない。
かつて舞の海と言う力士が同じように人気を博していたが、炎鵬はその舞の海よりも小さいのだ。
小兵力士には大型力士にはない魅力が満載。
とにかくすばしっこく動くこと、そして誰よりも低く動けること。
相手力士の攻撃をかいくぐって、最後には自分の相撲で相手に勝つこと。
実は、彼は体重が100kgに満たない。
幕内の重い力士だと、彼の倍の体重がある。
相撲は無差別級の戦いなので、軽量力士にはどうしても背負わされるハンディがあるのだ。
体重が軽ければ、どうしても押し負けてしまうので、まともには戦えない。
そこをうまくかいくぐって勝ちをもぎ取るのが、相撲の醍醐味。
今場所はすでに勝ち越しているので、来場所は幕内のさらに上位に名を連ねることに。
怪我さえしなければ、まだ如何様にも活躍の場はあるだろう。
優勝は一体誰の手に
優勝争いははっきりって今のままだと誰のものになるのかちょっと見当がつかない。
これは今日千秋楽の取組表である。
千秋楽 令和2年1月26日(日)
幕内ー
東
決まり手
西
前頭十三枚目
（6勝8敗）
前頭十六枚目
（9勝5敗）
前頭十七枚目
（10勝4敗）
前頭十二枚目
（6勝8敗）
前頭十二枚目
（5勝9敗）
前頭十四枚目
（8勝6敗）
前頭十一枚目
（7勝7敗）
前頭十六枚目
（7勝7敗）
前頭十枚目
（6勝8敗）
前頭十三枚目
（2勝12敗）
前頭九枚目
（7勝7敗）
前頭十五枚目
（7勝7敗）
前頭六枚目
（6勝8敗）
前頭十四枚目
（6勝8敗）
前頭十一枚目
（9勝5敗）
前頭五枚目
（8勝6敗）
前頭四枚目
（7勝7敗）
前頭十五枚目
（7勝7敗）
前頭三枚目
（4勝10敗）
前頭十枚目
（6勝8敗）
前頭四枚目
（12勝2敗）
前頭二枚目
（7勝7敗）
前頭二枚目
（11勝3敗）
前頭九枚目
（10勝4敗）
前頭六枚目
（5勝9敗）
前頭筆頭
（4勝10敗）
前頭筆頭
（8勝6敗）
前頭七枚目
（7勝7敗）
小結
（5勝9敗）
小結
（6勝8敗）
前頭八枚目
（4勝10敗）
関脇
（5勝9敗）
関脇
（9勝5敗）
前頭八枚目
（10勝4敗）
前頭七枚目
（8勝6敗）
大関
（5勝9敗）
大関
（11勝3敗）
前頭十七枚目
（13勝1敗）
なんと徳勝龍は大関と戦うのだ。
幕内の現在のトップの大関と、前頭の17枚目が戦う。
はっきりって何と言うめちゃくちゃな取り組みなんだろうと思うが、星勘定を考えるとやはりこうなるしかないのか。
こうなると、貴景勝がどのくらいの確率で勝てるか。
優勝決定戦の可能性は?
実はここでこうだと結論を出せないところが今場所のとても難しい予想になる。
今の勢いで行けば、徳勝龍が貴景勝に勝つ可能性も10分考えられるので。
そうなれば100年ぶり位?幕尻の平幕力士が優勝するなんて。
いつになく、面白い展開になったのだ。
ぜひとも拝見させてもらいましょう。
