高城百合子さんから手配してもらった太陽の女カルメンの重要な役柄。
その役柄にどのように演技すべきか、かなり難しい役柄なので一筋縄ではいかない。
何度もリハーサルを繰り返しつつ、散々ダメ出しを食ってしまう。
監督から言われた一言。
撮影は明日に延ばす。
それでうまくいかなければお前は降板させる!
はっきりって後がなくなった千代ちゃん。
さてどうする?
目次
■□━━ 急げ、ドメインは早い者勝ち! ━━□■
■お名前.com
ジョージ本田の要求は厳しい❗️
高城百合子さんからのお土産は正直ちょっとハードルが高すぎるよね。
夫の気持ちをつなぎ止めようとする妻の演技なんて、千代ちゃんにしてみれば全くの未経験だし、 何よりも今までいろいろさせてもらったことで1つとして成功例がないわけで。
一応セリフを読んではみるけれど、監督にはセリフはいらん!演技だけで勝負してみろと。
そう言われると余計焦ってしまう。
今もそうだけれど映画やドラマの撮影現場はほとんど体育会系のノリなんだよね。
とにかくてきぱきと素早く動く。
監督は体育系の監督と全く変わらない怒鳴り声を張り上げる。
デリケートな演技なんかはちょっとやりにくいのではと思っちゃうよね。
何度も何度もリハーサルしてみるが、待てど暮らせど監督が納得するような演技には至らない。
ついに周りの俳優たちからも苦情が。
ねぇ、まだぁ?
とうとうしびれを切らした監督は今日の撮影はこれで一旦終わり。
明日もう一度このシーンを撮影するが、明日うまくできなければ交代させるからなと。
一平君も産みの苦しみを抱える
一平君は脚本を書くように大山社長からおおせつかっていた。
しかし、意気込んで面白いものをと思えば思うほど、出来栄えは希望ほどには程遠い白ものに。
脚本作りに苦労していたが、残念ながら苦労が実ることはなかった 。
脚本部で根を詰めて脚本作りを頑張っていたが、やがてその場所からも彼は消えていなくなる。
いなくなるちょっと前に、千代ちゃんの前にくまのお面を持って現れたが、それはいつものことでちょっと話をしてみたかったから。
この2人は何かのときには意外と遭遇することが多い。
今回千代ちゃんは求められる演技ができずにひたすら悩んでいた。
一平君はいつまでたってもお眼鏡にかなうような脚本を書き上げることができなかった。
お互い会話することで解決の糸口が掴めればとそれぞれうっすら感じてはいるのだが、実際そんなことにはならない。
憎まれ口を叩いて物別れになってしまうのが関の山。
それでもしょっちゅう描かれるあたり、なんとなく言葉は悪いが腐れ縁かなと。
さんざん考えたあげくの演技は?
1晩悩んだ挙句、いざ撮影に臨む。
千代ちゃんが考えた演技は、やはり自分の体験をかぶせて語ること。
当然のことながらセリフは全てアドリブ。
彼女は山村千鳥一座の時も正ちゃんの冒険では突然のピンチをアドリブで無事にやりすごした経験がある。
あの時の追い詰められた緊張感は今回の撮影にもそれなりに生かされたのかも。
今回の撮影は自分のどうしようもない父親の経験と、そして初めて男子を好きになった経験を巧みに織り交ぜてそれを演技に反映させた。
セリフが全く違うことを周りのものは直ちに気がついたが、監督は周りのいぶかる様子を押し止めてそのまま演技をさせる。
あのジョージ本田から大絶賛の褒め言葉をいただく。
こうして撮影は無事終了。
映画も完成してついに劇場で封切られることに。
カフェキネマの宮元店長は千代ちゃんの出ている作品は必ずチェックしている。
そしてその都度大絶賛してくれているのも事実。
本人は面と向かっては決して告白していないけれど、物語の中ではかなりの大ファンとして描かれている。
女優としてついにそこそこの地位を確立することができそうな千代ちゃん。
最初に苦労した甲斐があったと言うもの。
さて物語は3年後
さて物語は3年過ぎたとの設定。
既に昭和の初期の様子として描かれていたのだが、千代ちゃんは今では中堅の女優として毎日忙しく仕事をしている。
特に複数であちこちの映画に出演することを依頼されているらしく、掛け持ちで撮影に臨むこともしばしば。
当初の彼女の目的はどうやら達成されているようだ。
設定で行けば千代ちゃんの年齢はちょうど20歳かちょっと過ぎた位。
今風に言えばピチピチのお嬢さんってとこ。
さて今日の物語の最後になんとあのお邪魔虫がまたまた登場。
テルヲは道頓堀のときの一見で借金はどうやら返済できたはずなのだが、どうもそんなことでは済まされてないようだ。
このしょうもない父親がどうやらまた問題を起こすと相場が決まっている。
それは来週描かれることになるのだが、ネタバレで見ても相当すごくてえぐい内容。
モデルとなった浪花千栄子さんも似たような波瀾万丈の人生を送っていたようで、あながち物語としてだけではなさそうな雰囲気。
月曜日から楽しみがまた増える。