物語の流れは概ね想像通りだったが、今日の中で一番の見所は賢秀が自分の知り合いにあちこち栄養ドリンクを進めて歩いたその成れの果て。
フォンターナのオーナー房子の前でも同じように講釈をたれたところが。
それはネズミ講と言って犯罪です(キッパリ)
あなたは配当金をもらったの?
仕事が正しいことかどうか自分の目で確かめなさい(ピシャリ)
さすがに場数を踏んだ商売人。
良い悪いの判断など即座に下すことができる。
アメリカの様々な営業の仕事は、こういった会員集めを利用する方式が多かったような気がする。
肝心なところは契約書の一番下のほうの小さな字で記入されていることも多いと思う。
特に、ネット販売のアマゾンなど、大事なことを小さな字で後のほうに載せる傾向があるような気がするね。
やはり、お金に関わる事は、それなりにモラルもあるだろうし、常識とか礼儀とかをきちんと積み上げなければ先へ進むのはなしかもしれない。
今日のエピソードでは賢秀が手痛い代償を払って、大事なことを学ぶような物語。
目次
賢秀にわき起こる疑問
一山出るとなればやる気の出てくる賢秀だったが、残念ながら経済のことも何も彼の頭ではまるで考えも及ばない。
やっていることが合法なのか違法なのかすらわかっていない。
営業に行った先がフォンターナのオーナー房子のところ。
シャリとやり込められる。
それはネズミ講と言ってれっきとした犯罪行為。
自分だけでなく周りの人たちみんなに迷惑がかかる。
自分の目で確認しなさい!
さすがの賢秀も全く口答えができない。
ここで、きちんと良識のある人からピシャリと言い込められたことが、ある意味彼にとってはとても良いことだったのかも。
このままズルズルと沖縄のお母ちゃんのように被害者を山ほどこしらえてしまえば、もう人生そのものが終わってしまうじゃん。
さて、実際に自分の目で確かめるための行動を起こした賢秀の目に映ったものは?
我那覇を上回る詐欺師黒岩
この俳優さん、意外とあちこちに顔を出しているよね。
今日は髪の毛をオールバックにして眼鏡をかけていかにも詐欺師風の出で立ち。
彼が、我那覇を上回る詐欺師で、インチキ契約書の下の方には、彼の作ったドリンクを売りさばく会員を辞めるためには、違約金の200万円を支払う旨が載っていた。
素朴な疑問なんだけど違法な契約書だからこれ、支払い義務はないと思うけどなぁ。
しかし、詐欺師とはそうしたもの。
このドラマではしつこいくらいこういったエピソードが繰り返される。
物語を描く上で、作者や制作スタッフが必要と認めたんだろうな。
暢子の決断
詐欺師黒岩は賢秀の身内にあちこち電話をかけまくっていた。
家族なんだから代わりに200万円を支払えと詰め寄る。
たまたま、暢子は翌日沖縄料理店の賃貸物件契約のための頭金として手元に同じだけの金額を用意していた。
そのお金を払って兄を助けたい。
気持ちはわかるけど、どうして相手の土俵の上で相撲を取ろうとするのかなあ?
しかもこの時は、和彦も智もそばにいたから、賢秀の巻き込まれた業者は詐欺集団で警察にマークされていることも承知だったはず。
しかし、物語は相応の痛みを味わわなければならないようだ。
200万円の授業料
暢子は持ってきた200万円を渡してしまう。
これで開店資金の全てがパァに。
これが物語と言うものなんだろうか。
お気の毒としか言いようがないが、特に自分の母親を馬鹿にされたところで、我を忘れて激しく怒っていたよね。
この反応は暢子は賢秀とよく似ている。
心の中の大切な琴線に触れられると全く制御が効かなくなってしまう。
馬鹿にされた場合ももちろんそうだが、おだてられても同じような反応を。
これがこのドラマの特徴と言ってしまえばそれまで。
家族のつよい絆を描きたいんだろうと善意に解釈して見守るしかないんだね。
それにしても、沖縄料理店の開店は棚上げになっちゃうよね。
フォンターナの退職の手配も済んだのに。
さて、この先はどんな展開になるんだろう?
明日と明後日の二日間で決着がつくのかな?