残りわずかとなったちむどんどん。
いよいよ物語は佳境に入ってくる。
開店直後の賑わいは今は夢のまた夢。
お客さんがほぼない状態が続き、ついに赤字に転落したちむどんどん。
あらかじめ運転資金はそれなりに準備はしていたものの、赤字が何ヶ月も続く事は想定していなかった。
暢子は重大な判断を迫られることに。
検討を繰り返した結果一旦店を休業することにした。
そして当面、“味の見直し”をすることに。
しかし、問題はそれだけでは済まなかったのだ。
休業したとは言え、店の必要経費は大きくのしかかってくる。
さらに、今週一番の見所となったのは料理人矢作の扱い。
彼には約束を曲げて、給料遅配を申し入れるしかなかった。
そこで、矢作がとった行動は、ネットでも称賛の嵐が。
彼は遅配を快く受け入れてくれたのだ。
さらには、課題だった味の中で、一番の問題は豚肉の仕入れについて。
来週にかけてその辺の決定的な解決策が示される。
登場人物たちそれぞれの現在進行形が、物語の中で生き生きと描かれた。
目次
ちむどんどん 休業
全く売り上げがない以上、店を継続することにはならなかった。
もちろんそれなりの努力をし、かつての仲間たちにも助言を求めた上での結果。
今週からはあちこちに見所満載のシーンがあったと思う。
特にそれは暢子や和彦の周りの人たちからもたらされることが多かったのでは。
暢子は店を成功させるために生きているわけではない。
それ以前に幸せになるために生きている。
この言葉は何にも増して、重大な決断の後押しとなった。
最終的に和彦が暢子に進言。
立ち止まる勇気を持とう!
しかし、ここからの流れはある意味スムーズだったかもしれない。
迷って進むべき道がわからなくなったら、出発点に戻る。
これはかつて三郎から言われたセリフだよね。
過去のそんないきさつもふと心の中をよぎったりして。
矢作の存在感
今週、一段と存在感をアピールしたのは矢作。
彼は給料の遅配など決して認めようとはしていなかったにもかかわらず、最後は暢子の提案を全て受け入れる格好に。
『ちむどんどん』で働き始めた頃にはありえない姿。
何よりも、彼は暢子のひたむきさを心底信用していた。
そして、
彼女が自分を何よりも信用してくれる真心に応えたかった。
覚悟を決めた矢作はあらゆる困難に立ち向かうだけの力をみなぎらせていたのだ。
もともと、料理人としては一流の腕前を誇る。
彼の腕前の源になるのは私が感じるのは、彼自身の持ち合わせている舌。
味覚を感じ取る感性は超一流と言って良いのかも。
それは、彼自身も自信を持って他人に誇れるポテンシャルだと言えるのでは。
今週は智とも一悶着あったからね。
かつてギスギスしていたこの2人の関係も、それぞれの胸の内を知るにつけ劇的に改善されたような気がするね。
お互いを信頼しあえるような間柄になった。
賢秀と猪野養豚場
清恵の黒歴史は、この物語の性質上どうしても必要だったのかもしれない。
男に騙されて苦しい生活を強いられた経験のある清恵。
それはトラウマとして残っていて、もし昔の男が目の前に現れたなら逃げ出したような気分に。
それがなんと、物語の中ではついに千葉の養豚場まで追いかけてくる。
この男ときっぱり手が切れたまでは良かったが、清恵は賢秀と大喧嘩。
そのまま失踪してしまうことに。
しかし、この物語では彼女の存在こそが大きなキーポイントになりそう。
ちむどんどんでは店に合う豚肉を探していたが、それを提供できるのはどうやら彼女しかいない感じ。
もちろん、それは来週のエピソードになる。
そして、彼女は賢秀と結ばれることになると思う。
まとめと来週に向けての考察
昨日の朝イチに生放送で出演していた黒島結菜。
番組の裏話などかなり砕けていろいろ話をしていた。
その中で新たな事実もたくさん発表されていたね。
特に、彼女が今展開している『ちむどんどん』の看板は彼女直筆との事らしい。
もちろんあの大きな事を書いたのではなく、番組が始まったときに各スタッフさんに1人ずつ自ら名札を作って渡したんだそうな。
マスクをしての撮影なので新しいメンバーだと顔が分からなければ、なかなかお近づきにもなれないと言うことで、手作りの名札を下げてもらったが、その名札の裏にちむどんどんと書いたらしい。
その裏書が店名として生かされることになったようだ。
さて食べ物関係の話でも彼女がよく食べることが紹介されていた。
たいていの食べ物はがっつりすべて平らげていたそうな。
それだけ気にいっていたと言うことだろう。
もう一つ重大発表が最後になされていた。
暢子は今のお店の経営の後、沖縄やんばるに戻って後の人生を送ると語られていた。
どうやらこの物語はやんばるから出発して東京まで赴き、そしてまたやんばるに帰ると言うストーリーになりそう。