先週の終わりに飛び込んできた舞の父浩太が倒れたとの連絡。
今週から物語の舞台は、東大阪のIWAKURAに。
この時代、リーマンショックが世の中を席巻していたけれど、世界中の隅々に至るまで影響があったようだ。
急遽、大阪まで戻った舞は思ったよりは元気そうな浩太の様子に一安心。
1週間ほど入院すれば退院できそうな雰囲気。
病院にいる間、実家で過ごした舞は母めぐみから会社の経営がほぼ限界まで追い詰められていることを聞いてしまう。
新しい工場を建てたこともあって借金返済が重くのしかかる中、従業員の給料の支払いは売り上げがないので、家の貯金を切り崩して支払っているらしい。
これは、会社が倒産する前の末期的な症状かもしれない。
よく、タコが自分の足を食べて、生き延びる話が例えられるが、いずれは食べるものは尽きてしまうので。
浩太は元気そうに振る舞ってはいるが、内心は心配でたまらない様子。
そんな中、兄悠人が東京からふらりと舞い戻ってくる。
彼は、ヘッジファンドの優秀なトレーダーとして、全国に名前が知れる。
意を決して舞はIWAKURAの様子を兄に報告。
助けてもらえないかとお願いをしてみるが…。
目次
舞台は再び大阪へ
仕事中に具合が悪くなって、工場で倒れて病院に担ぎ込まれた浩太。
たまたま救急外来に久留美ちゃんがいたらしい。
物語を見ていて感じたのは、もうこの頃は看護師さん達もスカートではなくパンツ。
そしてナースキャップも使っていなかった。
今はどこでもこんな感じになっていると思うけど。
心配で五島から急遽やってきた舞だったが、とりあえずは父の元気そうな様子を見て一安心。
浩太も自分はすこぶる元気なことをアピール。
そして、仕事で疲れが溜まっていたんだろうと説明。
どうやら物語は、このまま舞は大阪で活動するような雰囲気。
父浩太
みんなに心配をかけまいと、ひたすら元気そうに振る舞う浩太。
ただし、物語をじっくり見ているとわかるけど、なんともないと言いつつ、胃のあたりを押さえて、うめくような様子も描かれていたよね。
あまり先走った事は言えないけど、見かけほど、簡単な物語ではないような気がするな。
もし、これが悪い病気だったりすると、これだけ症状が出る時は結構タイヘンだったりもする。
このまま今週の物語を見守るしかないと思うけど。
病室にいても、パソコンでメールのチェックとか、仕事に関わることに手を染めていないと安心できない。
会社の経営者で、しかも業績不振が深刻となれば、気が気じゃないのが当たり前。
母めぐみの述懐
舞とめぐみは夜、実家で食事中。
めぐみが平静を装いながら、会社の内情を始めて明かしてくれる。
リーマンショック以降、業績不振に喘ぐIWAKURAは売り上げがなくて、借金返済でいっぱいいっぱい。
従業員の給料も、何ヶ月も前から家の貯金を切り崩していると言う話。
これは、たけのこの皮を剥がすようなもので、やがては剥がすものはなくなってしまう。
本当はこんな事態になる前に、対策を練ってなんとかしなければならない。
普通は、経費削減を行う。
経費の中で、一番大きなウェイトを占めるのは、何といっても人件費。
予告編にもあったけれど、いずれリストラの話が出てくるはず。
サラリーマン時代、私もいろんな状況に遭遇してきたが、自分の体調不良は、どちらかと言えば隠す傾向にあったと思う。
それは、自分の不調をアピールする事は、自分の弱みを見せてしまうことなので、誰かに助けてもらおうとか 許してもらおうなんて考えがとてつもなく甘いことをよく知っていた。
それ故、絶対に弱みを見せない。
どうしても無理をしがちになる。
めぐみは浩太が無理していることをよく知っていたと思う。
それに対して、“ほどほどに”とも言いにくかったんだろう。
なんとも切ない話ではある。
兄悠人とIWAKURA
悠人はヘッジファンドのトレーダーとして、あちこちリサーチして回っているようだ。
きちんと調べて、決して損をしないような投資が彼の売りらしい。
舞はそんな兄を見込んでIWAKURAを助けてほしいと頼み込む。
会社をリサーチ中の悠人は、IWAKURAが給料も払えないほどの危機的状況なことに驚きを隠し切れない。
今も昔も、会社をやりくりするのは入ってくるお金、出ていくお金の厳格な管理。
IWAKURAは、蓄えを切り崩している状態なので、いずれ終わりがすぐそこにやってくる。
なんとしても、立て直さない限りは会社そのものを整理するしかなくなってしまうのだ。
今日の物語の中で、従業員の中にも仕事をしつつ、他所からの電話にこそこそするような様子とか、不穏な動きがあちこち見られた。
この物語に用意された未来は、必ずしも順風満帆ってわけではなさそう。