個人的な都合で、5日放送されたらんまんをブログにする時間がなかったもので、5日の分と合わせて1週間分振り返る形で考えてみようと思う。
時代背景を考えると、明治政府が機能し始めた頃。
まだ近代日本の形となるべき姿は、暗中模索のままだった。
世の中を席巻していたのが自由民権運動。
ひょんな事から、万太郎は、自由民権運動の仲間と勘違いされ、囚われの身に。
その時、救いの手を差し伸べてくれたのは、ほかならぬ峰屋の現当主タキ。
彼女が、自分自身のネットワークを駆使して、万太郎を牢獄から救い出すことに。
これらのエピソードを中心に据えながら、万太郎とお目付役の竹雄、そして万太郎の姉綾。
3人1セットで明治の切ない青春が描かれることに。
3人が進む道は、それぞれにとっても周りの人たちにとっても全く新しいチャレンジ。
少なくとも、今までレールが敷かれてきた安全な道を進むことにはならなかった。
それぞれが悩み逡巡し、そして自分自身の決意表明を。
万太郎は、1度は諦めかけた植物学の道へ進むことを宣言。
そして、峰屋の当主は綾に全て任せると言い放つ。
綾は今までの慣習や様々なしきたりを超えて峰屋の酒作りに全力で挑みたいと。
女の身である事は重々承知。
酒造りの蔵元として全力で仕事に取り組むことを宣言。
最後に残った竹雄も悩んだ末に、自分の進むべき道をしっかり決めることになった。
目次
竹雄の告白
5日金曜日のエピソードで、主役として描かれていたのは竹雄。
彼は、万太郎のお目付役として9歳の時からずっとそばにいた。
植物学を愛して止まない万太郎は竹雄の助けもあって、自由な活動ができたと言える。
しかし、ここへきて、万太郎は自立を宣言。
竹雄に別れを告げて綾を支えてほしいと。
確かに、竹雄には2つの決め事が、心の中にあった。
1つは万太郎の姉綾を心から好きなこと。
そして、もう一つは万太郎のそばにいてとことん尽くすこと。
この2つはどうしてもはずせない彼自身のポリシー。
しかし、畑地も過ぎた頃になってから、周りは竹雄に自由に生きてほしいと勝手なことを言い始める。
1人悩んだ竹雄は綾には思いを告白。
そして、もう一つの気持ちも告白して、万太郎についていくことを決意した。
万太郎の決意
万太郎は東京に出て、本格的に植物学の研究をやろうと心に決めた。
とりあえず1人で上京して、自分の住むところを見つけ、さらには1週間のうち3日働いて残りの3日で研究をすると言う。
お金を稼ぐことや自炊することなど全て自前でやってのけると言い放つが。
竹雄は万太郎のそんな発言を頭ごなしに否定。
今までできなかったことがこれからできるはずなどありえない。
事実を厳しく指摘されて、怒り心頭な万太郎。
万太郎にしてみれば、自分が植物学に没頭できるの全ては峰屋のおかげ。
ここからさらに峰屋を頼るわけにはいかないと、心の中では申し訳ない気持ちもあったように思う。
竹雄に対してお別れだといった気持ちには、これからの峰屋には竹雄が必要だと確信したから。
峰屋の今後
竹雄は万太郎が東京行きの出発の当日、自分自身もついて行くと言い出した。
その事は、まず真っ先に綾に告白。
そして、その次にタキにも報告。
両方の女性からきちんと了解を取った上で、これからも万太郎を支えるのだと固く決意。
万太郎は東京へ出て見ても、お金を稼ぐ術を知らない。
竹雄は万太郎のそばでお金を稼ぎ、生活の全てを賄う。
その上で植物学の研究の補助も行う。
考えれば、今までよりももっと大変なことに違いない。
しかし、それは竹雄自身が自ら導き出した結果。
なるほどと思うしかないのだが、万太郎は出発の間際まで気がつかなかったような朴念仁。
来週からはいよいよ東京
東京でまずなすべき事は、植物学の先生に再会すること。
さらにはきちんとすむところを見つけて、生活の基盤を確立しなければならない。
珍しく5日の放送の直後に、来週の予告編もチラリと流された。
そういえば、子供の頃の名教館時代の親友祐一郎君が登場することになる。
演じている俳優は顔を見ればすぐにわかるNHK御用達。
東京編では、いよいよマドンナ寿恵子ちゃんも登場してくる。
果たして、万太郎と竹雄がどの辺まで一緒に活動するのかなと余計なことを考えてしまう。