kuwa3972の日記1

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

虎に翼 歴史が切り替わる時

残り3話となった虎に翼。

今日はいよいよ最高裁判所大陪審での判決が言い渡される日。

既に物語を見ている大多数の人が勝訴することを予想していたに違いない。

まさにその通りの展開だが、改めてドラマの中で語られると感慨無量に感じる。

最高裁判所長官桂場は原判決を破棄するを宣言。

改めて決定した判決文を読み上げることに。

懲役2年6月に処する

ただし刑の執行を3年猶予する。

つまり、私たち素人の理解では無罪放免ってことだよね。

ついに尊属殺の今までの判決が憲法14条に違反しているので、書き換えることも宣言。

刑法200条の尊属殺人と199条の一般殺人とに差があるのは憲法違反だと断じた。

父親を殺してしまった美位子は、晴れて自由の身になり東京を離れるまでが描かれていたね。

そして、登場人物たちのこれから先についても語られる。

桂場は歴史的な判決を下した後、そのわずか1月後に定年退職との事。

調べてみると、裁判所の判事の定年は70歳らしい。

物語の中の桂場は70歳と言うことに。

私が思うに朝ドラを始め、様々なドラマが映像として描かれるが、唯一の欠点として登場人物たちの年齢がいまひとつ釈然としない。

たいていの場合、どうしても若すぎに見えてしまう。

虎に翼に限っては花江の長男と次男が登場しているが、サックス奏者の次男があまりに年上に見えるのが設定と違うって思うぐらい。

しかし、物語は間違いなく大勢の視聴者を虜にした。

あなたには幸せになる権利がある😓

目次

最高裁大陪審での判決

原判決を破棄する

物語の中では、桂場はこの裁判の後1ヵ月後に定年退職とあった。

判決として示された尊属殺規定は憲法14条に示された平等の精神に反するものとしてしっかりと明示されている。

つまり刑法200条が憲法14条に違反しているとの認定。

昭和25年当時の判例では合憲との判断がなされている。

そこから23年経って判決が覆ったことに。

穂高教授と雲野弁護士 ドラマの懐かしいメンバー

尊属殺規定は現在は破棄されていて存在しない。

しかし、この規定が破棄された時寅子や何人かののメンバーは存命ではなかったと記憶する。

判例は残っているので裁判記録の流れは把握することができる。

物語の中で描かれていたのは少年法の規定に関する議論。

既に提案者と呼ばれる人たちは存在しておらず、内閣総理大臣も法務大臣も変わっている。

議論だけがそのまま残っている格好で、これもまた堂々巡りの議論が続いているような。

少年犯罪は度々凶悪事件が発生。

この時代の頃の記憶としては、浪人生が自分の両親をバットで殴り殺した事件など思い出される。

普通の殺人事件として扱っても何ら問題ないとは思うが、法の執行者たちは議論を重ね苦しんだ末に結論を出したと思われる。

よねと轟

ついに勝利😭

よねが裁判に勝ったことを確信した瞬間、涙を流しつつ喜んでいた様子がとても印象的。

物語の中のよねのキャラクターはそんな印象ではなかったので。

しかし、「虎に翼」を振り返ったとき、彼女の存在は寅子同様物語の重要なポイントになっていたはず。

昨日のブログでドラマの2枚看板として私は紹介したが、物語の最後の方で彼女の人となりもそれなりに紹介されていた。

特に美位子に新しい仕事を紹介する件など。

新潟の涼子と玉のライトハウスで働けるように便宜を図っていた。

物語が始まった頃、明律大学女子部のメンバーとしてストーリーに幾度となく登場

それぞれの人生が物語の展開に大きく花を添えていた事は間違いない。

オフショット 撮影終了時の記念撮影

この2人は、脚本家の様々な人間観を代表するために必要不可欠だったと思われる。

轟はいわゆるLG BTで男性の恋人がいる。

そしてよねは生きていくために女であることを捨てたと言う設定。

脚本家吉田恵里香さん パワフルなストーリー展開が持ち味

撮影はおよそ1年間かかる。

ドラマは半年ほどの放送になるが、演じる役者たちもさることながら、物語をこしらえる方も大変だっただろう。

彼女は現在子育て中のママでもある。

年齢から考えてもからまだまだ活躍するに違いない。

寅子の願い

オフショット 人生に失敗したと思わないで😅

寅子は少年法に関わる仕事を長く続けてきた。

彼女を育てあげた先輩たちの1部は既に亡くなっていて、その精神だけ間違いなく受け継いできた。

今は亡き多岐川とともに

寅子が目指していたのは、愛の裁判所。

少年法改正の議論の場でも盛んに強調していたが、少年を裁く場合、どんなふうに更生させるかが1番の着眼点。

罰則を与えることが1番の目的ではない。

議論はずっと続くことになり、最近では18歳19歳だけは少年法とは切り離して考えられるようだ。

私の近郊の都市では最近未成年の殺人事件が起こった。

さらには何年か前には、学校でのいじめによって中学生が凍死する事件も。

少年法をどのように適用するかは、その時のご時世や携わった法曹家たちの判断によるしかない。

寅子は人はそれぞれ頑張って幸せになる責任があると問い掛けていた。

受け継がれる世代

時代は既に優未たちに受け継がれる

物語の最後で描かれた優未と寅子の様子。

優未が何かを言いたげな様子。

今から新しいエピソードが加わるとも思えないので、優未の気持ちを伝えるレベルの話になるんだろうと推察。

虎に翼の本編は明日と明後日で完結する。