さて毎日ルーティーンで見ている大阪場所。
初日から荒れるんじゃなかろうかとは思っていたが案の定、大荒れの模様と思われた。
今日は13日目なので、残り2日これで一体どんな内容の相撲を見せてもらえるのだろうか?
第一人者の呼び声高い白鵬がやはり最後まで走り切ることにはならないようだ。
相撲はやっぱりとってみなければわからないね。
また昨日いっぱいで単独11となっていた碧山、幕内でも下位力士なので15日間良い相撲を揃えるのは厳しいようだね。
目次
白鵬の誤算
実は白鵬の相撲を見ていて負けた2番の相撲があまりにも悪いなと思っていたのだが。
しかし今日の朝乃山戦。
ここで見せた集中力はかつての全盛期の白鵬を彷仏とさせた。
とにかく、優勝43回は伊達ではない。
いざと言うときの力はやはり幕内最高峰をいや顔でも見せつける。
その強さの秘密は、
まず第一に相撲の速さ。
いくつもの立ち会いパターンがあって、相手に想像させない。
数々の修羅場を潜ってきた経験値。
もうこれだけでアドバンテージは充分と言える。
さて白鵬の残り2日の対戦相手になるが、明日は大関の貴景勝
千秋楽が鶴竜との一騎打ちとなりそうだ。
今場所のこのような横綱の相撲の流れは、おそらく誰も想像できなかったのでは。
白鵬は取りこぼしのない横綱として、今までずっと活躍してきたのだ。
それだけに今場所の2敗は悔しかったに違いない。
負け方も白鵬の悪い部分が出ていたので、ひょっとしたらと思った向きも多いのでは。
しかし残り2日となった大相撲ではやはり第一人者がものを言うことになりそう。
盛り返してきた鶴竜
鶴竜は2日目で最初の1敗を喫している。相手は北勝富士。
そして6日目に徳勝龍に敗戦。
実は毎日観戦していて、この2敗の状況を見たときに今場所の鶴竜はどうやらこれで終わったなと図らずも感じてしまった。
4勝2敗となれば、後半戦の相撲が容易に予想できる。
全てを勝ち進んで今日までやってくるなどとは一体誰が想像できるだろう?
しかし実際に、フタを開けてみれば、一番いい時の鶴竜が戻ってきている感がある。
この横綱は、体育の学校の先生を務められるくらいのインテリなのだ。
スポーツ全般においても万能と聞いている。
とても器用だと評判。
今まで不本意な場所が続いていたので、今場所の成績いかんによってはまた進退問題に関わることも予想された。
しかし、そういった下馬評を跳ね返しての現在の成績である。
大荒れの春場所だと思ってはいたが、最後は両横綱2人でしめてくれるようになるので、引き締まったとても良い場所だったと振り返ることができる。
貴景勝の憂鬱
1人大関を張っている貴景勝。
今場所の彼はかなり重い責任の中で相撲を取らなければなかった。
ただし、この大関の強さの秘密はそのマインドの図太さにあるだろう。
突き押し相撲なのでリズムが狂えば大きく負けが込む可能性もあるのだが、その気持ちは強固なものがあって、簡単に崩れるようなヤワな精神ではない。
しかし、今場所の貴景勝はどっぷりと悩みに沈んでいる気がする。
まず、立ち合いの破壊力がいつもの半分程度ぐらいしか感じられない。
彼は豊富な稽古量に裏打ちされた破壊力抜群の突き押しが持ち味。
しかし、今場所に限っては歯車が合っていないのだ。
立ち会いで相手を反対側の土俵まで吹っ飛ばすだけの破壊力が全く発揮できていない。
不十分な立ち会いからのもみ合いの相撲では、実力を発揮できないばかりか、相手力士の引き技などもまともに食ってしまっていて白星に結びつかないのだ。
今日の相撲で、6勝7敗となった。
はっきり言って後がない状況。
明日の対戦相手は鶴竜になるだろう。一筋縄ではいかない。
気どらない、らしさを着飾る【NUWL】 オリビアバートン公式の正規品オンラインストア
誰が優勝するのかな?
当初強さを感じた御嶽海や朝乃山も1歩後退。
現在は3敗で追走する形になっているのだが、両横綱を凌駕することにはなれないだろう。
つまり、 白鵬 鶴竜 のどちらかが優勝する。
私はそう予想する。
おそらく相撲を見ている人たちも皆同じような想像をするのでは。
無観客で行われている大相撲は、もしコロナウィルスの感染者が出た場合は中止になる可能性だってあったのだが、万全の対策を持ってどうやら千秋楽まで何とか持ち越そうな気配。
最後には横綱2人がしっかりと場所をまとめあげているので、過去に経験のない場所とはなったが、テレビ観戦していた私としても十分に納得できるもの見せてもらった気がする。
しかし、残りの2日でどのような流れになっていくのか。
興味が尽きない。