何気なくつけたテレビでやっていた何気なくつけたテレビでやっていた
池江璃花子さんの特集番組。
水泳のトップアスリートとして世界的にもその名が知れ渡る著名人。
彼女が白血病を罹患したのは昨年の2月。
10ヶ月間の入院生活を経て退院。
その後も治療を継続しながらアスリートとしてのトレーニングを開始している模様。
コロナ騒動の中、目標に向かって努力し続ける彼女の姿はとても感動的。
目次
想像を絶する治療の大変さ
治療中の画像も番組で紹介されていた。
酸素マスクをつけベッドに寝たきりの状態。
そしてたくさんの点滴が下がっているのだが、その点滴の針はちょうど鎖骨のあたり。
中心静脈カテーテルと呼ばれる重症患者が用いる点滴の方法。
同じ治療を受けたことがあるのでこういった状態は、患者がどんな状態に置かれているかとてもよくわかるなと。
抗がん剤の治療中だったので、本人曰く
こんなに苦しい思いをしてまで、生きなきゃダメなのか?
そう思いたくなるぐらい大変だったようだ。
副作用として吐き気はもちろん、倦怠感、食欲不振、それとおびただしい抜け毛。
抗がん剤治療を受けた人たちの誰もが味わうことを嫌というほど思い知らされたようだ。
その次ヵ月間の闘病生活で体重は10kg以上落ちたと報告していた。
もともと身長171cmで体重は57kgだったとのこと。
確かにテレビで映っている最近の様子を見ても、明らかに痩せたなと痛々しい印象。
私の見た感じではあの極限までやせ細ったファッションモデルを少し思い出させた。
おそらく体重は45kgほどではなかろうか。
急性リンパ性白血病
こちらは退院を報告したときの手書きの文章。
入院した時はTwitterで投稿していた。
実はその時に彼女を応援する意味で書いた私のブログがある。
急性なので、おそらくだるさとか発熱とか様々な自覚症状があったと思われる。
白血球が異常に増殖する病気らしく血小板や赤血球の働きを著しく阻害する。
典型的な血液の癌。
一般的な治療では抗がん剤で、がん細胞を叩くために治療計画を立てて薬を投与する方法がとられる。
そこで病状が治まる寛解と呼ばれる状態を目指すことに。
さらに、その後
造血幹細胞移植をして免疫が元通りに復帰するのを待つことになる。
常に血液検査がついて回るので、その都度注射針を刺されていたに違いない。
検査結果がこれからの生活のグレードを常に左右する。
退院が許されても結果が悪ければ生活に著しく制限がかかる。
アスリートとして復活するために
テレビでやっていて感じたのは、水泳に対する彼女の思い。
今まで当たり前にできていたことができなくなったことで、
単純素朴に感謝の気持ちまでたどり着いたようだ。
退院後初めてプールに入ることを許された時の彼女の喜々とした表情。
嬉しさを隠しきれない表情で満面に笑みを浮かべていた。
聞くところによると水中出産で生まれた彼女。3歳とか5歳の時にすでに水泳を始めていて、この時期にも聞くところによると水中出産で生まれた彼女。3歳とか5歳の時にすでに水泳を始めていて、この時期にもう様々な泳ぎ方をマスターしていたと聞いた。
水の申し子と言っていい。
プールに入れない時も筋トレを始めトレーニングジムでトレーニングを欠かしていなかった。
特に筋力アップのためのトレーニングでは、取り掛かりの時の様子が描かれていたが懸垂は1度もできなかったし、腕立て伏せも全くできていなかった。
それが2〜3ヶ月もしないうちに、腕立ても懸垂もそれなりにこなせるようになっていたのは驚き。
姿を見るにつけてもそれほど体重が増えている様子はなかったので、まず筋肉の質がアスリート用に変化してきていたのではないか。
何よりも彼女のマインドがすばらしいと。
自分がきちんと立ち直れることで同じような病気で苦しんでいる人や周りのアスリートたちにきっと元気をあげられる。
それが自分にとっての使命なのではと
この彼女のセリフは何気なく発せられていたけれどとても重い。
自分にできることを精一杯やってみせることが誰かの励ましになるなんて、それは健常者でいるうちはほとんど気がつくことのできない事柄。
東京オリンピックはコロナ騒動で1年延期
東京オリンピックが1年延期になったことで仲間の心配を盛んにしていた。
目標を失って苦しむことの意味を彼女はリアルタイムで経験してきている。
そして自分自身もまた同じようにアスリートとして舞台に立てるように努力をしているのだ。
特にプールに入ることを許可された時に顔を水につけない条件をつけられていた。
そんな状態でも、バタ足でボードを抱えた状態で25メートルをタイムをはからせて泳いでいたね。
タイムは19.4秒。
これが全盛期の時は15秒で泳ぎきるのだそう。
しかしトレーニングを開始したばかりで20秒を切るのはさすがにすごいのでは。
夢を見たと言っていた。
この同じトレーニングで13秒でプールを泳いでいたと。
やっぱり考える事は水泳ばかりで、夢にまで出てくるのだから。
彼女の生きる糧となっている水泳と、今回の白血病の闘病。
大変な試練に見舞われたわけだが、持ち前の彼女の明るさと驚くほどのポジティブ思想。
年端もいかぬ若者ながら大変な教訓を提示してくれたなと改めて実感した。
彼女こうも言っていた。
今までと同じ位置に戻れるわけではない。
自分がきちんと納得できることが1番。
これからの課題はそこら辺にあるように感じた。
まだ闘病中の身の上。
再発なんてことがあってはならないので、必ず限界の内側で何事も活動しなければならない。
しかし、久しぶりに本気で見て感動した番組。
彼女のことを応援せずにはいられないね。