1週間の締めくくりとなるエピソード。
今週から登場したロバートローズウッド中尉。
彼の詳しいいきさつが物語の中で語られることに。
物語の冒頭で、「きよしこの夜」の女性3人によるアカペラ合唱が披露された。
クリスマス本来の目的が、中尉から知らされた安子ちゃん。
昨日の続きで案内された米軍施設内のクリスマスパーティーは、アメリカの豊かさの象徴に見えた。
日本が勝てるわけなかった😨
勘違いした安子ちゃんはすぐにその場を去ろうとしたが、きよしこの夜の美しい調べに引き寄せられるようにそのままパーティーに導かれる。
目次
きよしこの夜
パーティー会場に案内されたときに、アメリカがどれだけ豊かな国なのかを思い知らされた。
こんなに豊かな国と、日々食べるものにも事欠く貧しい日本。
およそ比較にはならないことだが、戦前の研究でも、
アメリカと日本の国力の差は「1対20」とあった。
つまり、アメリカは日本の20倍の力があるってこと。
当時のおもだった政治家や、軍人たちもその事は知っていたにもかかわらず、外交的努力を重ねつつも、戦争するしかなかった。
それは、術中にはまったも同じ。
自ら戦争できないアメリカは日本が先に攻撃を仕掛けてくるようにさまざまに画策していたと聞く。
さて、結果は誰もが知る通り。
パーティーの会場を出ようとした安子ちゃんに聞こえてきたのは「きよしこの夜」
クリスマスではお馴染みの曲。
この曲が女性3人のアカペラで披露されていたが、曲の美しさに感動した安子ちゃんは導かれるようにパーティー会場の中へ。
日本のクリスマスのイメージは、ケーキを食べて、明るく楽しく過ごすくらいだろうか。
もちろんイエス・キリストの誕生日であることぐらい知っているが、詳しいいきさつなど知らずに、行事としては年末年始の恒例として今もイベントなどたくさん。
ローズウッド中尉
中尉は自分自身が日本に来ることになった過去について語って聞かせてくれた。
彼の奥さんは戦争中に、弟を戦いで亡くしている。
そのことを悲しんだ彼女は、もともと心臓の持病もあってそのせいで亡くなってしまうことに。
中尉と奥さんは恋愛結婚だったそうだ。
奥さんが“私と同じ大学に入ることができたなら、デートしてあげる”と言ったらしい。
大学に入学するために必死で勉強した。
そして大学に入ると同時に、努力が認められて彼女に受け入れてもらえた。
そのまま学生結婚したのだが、学生時代は合格するためにJapanese studiesを専攻。
日本語学はそれをやりたかったのではなく、合格するためのアイテムでしかなかった。
戦後日本に配属が決まったが、自分の身内を殺した国の仕事なんてと思ったらしい。
しかし、いざ日本に来てみると日本人が驚くほど貧しく厳しい状況で暮らしていることを見せつけられることになる。
そして感じたのは、自分が日本に来るように仕向けられたのは上官の命令ではなく、亡き妻に導かれたのだと感じるに至った。
こういった内容を、ほとんどは日本語で1部英語で説明していたね。
安子ちゃん
中尉の身の上話を聞かされて思わず涙ぐんでしまう安子ちゃん。
…i'm sorry…
そう答えるのが精一杯。
中尉が語ったのは安子ちゃんと稔君の出会いについて。
英語を勉強することが夫との仲をより深く親密なものに導いたはずだと。
そしてあなたの夫が生まれてくる子供に日向の道を前を向いて歩いて欲しいと語った事は、すなわちあなた自身日向の道をしっかり歩いてほしいと思っていたに違いないのだと。
そのことを気づかされて、納得するしかなかった安子ちゃん。
クリスマスは本来親しい人大切な人が明るく幸せに暮らすことを祈るための儀式だと改めて説明されるが、それはすなわち自分の夫や家族など、戦争の犠牲になった人たちの安らぎを祈る儀式でもある。
復活世良公則
かつての“ツイスト”のメインボーカル。
その存在は今でも間違いなく強烈にイメージが伝わってくる。
はっきり言って、昔はそれほど歌の上手い人だとは思わなかったけど、今日のジャズを聞いたらそのイメージは全て塗り替えられた気がする。
やっぱりかつてのスターが登場するんだから、こういったシーンもあってしかるべきかもね。
わざわざ彼が選んだ曲は、安子ちゃんと稔君にちなんだもの。
ルイアームストロングのあの名曲。
on the sunny side of the street
何度もきかされているうちに覚えちゃうよね。
さて、ネットではもう来週の予告編が発表されている。
もちろん見たくない人はスルーしておけばいいんだが、私的にはさっさと見てしまう。
上白石萌音ちゃんの出番は後いくらもないだろうと思いつつ、彼女のこれからの運命がいまひとつどこを探してもはっきりしてこない。
予告編を見た限りでは、何やら再婚話なども持ち上がるような。
それぞれの登場人物がどんな振る舞いをするのか目が離せなくなる。