物語は、一気に加速して記録飛行の3日前までやってくる。
準備期間はおよそ2ヶ月。
この2カ月間で成し遂げなければならない事は数多くあった。
さらには、パイロットが大怪我を追って戦線離脱。
あきらめ切れないなにわバードマンのメンバーは、短い期間ながら再び準備をして自分たちの機体スワン号を飛ばそうとする。
最も困難と思われた課題はパイロットを誰にするか。
白羽の矢が立ったのが主人公舞。
彼女は、与えられた課題に粘り強く取り組み、周りの協力も得ながら無事目標達成。
今日は、その時の喜びに満ちた情景が詳しく描かれた。
そして、本番前日、目的を達成したメンバーたちは特にパイロット舞のためにささやかなパーティーを。
学園祭でいつもやっているたこ焼きパーティーを全員で楽しむことに。
翌日に本番を控えたパイロットは、トレーニングを休み、炭水化物の摂取も解禁となるようだ。
体にたっぷりとエネルギーをため込んで翌日に備える。
なるほど、言われてみれば納得。
そういえば、主なスポーツ選手、私が聞いたところでは、テニスの選手などは試合の前日は10時間以上の睡眠と、試合前の炭水化物摂取をノルマにしているらしい。
ドレッシングも何もつけない。茹でただけのパスタをむしゃむしゃ食べている姿をテレビで見かけたことが。
舞も同じようなことを。
そして、いよいよ記録飛行の当日、スワン号はみんなの期待を背負って宙に舞う。
目次
記録飛行まで、あと3日
本番3日前、ついに体重44kgを下回ることに成功した舞。
スワン号にとって、最も重要な要素を無事クリアすることができた。
この時舞は、ダイエットに励むのもあと3日だと思ったようだ。
しかし、由良先輩の話によれば、前日には炭水化物を体にしっかり取り込むので、ダイエットは残り2日と言うこと。
何よりも由良のギブスが取れて松葉杖も使わずになったこと。
お互いが、相手の幸せを喜びあう。
岩倉螺子製作所の協力のもと、部品の改良を無事終えたことでスワン号をよりグレードアップ。
後は、180wで1時間ペダルをこぎ続けられる体力が証明できれば準備は全て整うことに。
達成した準備
すべての準備が整ったとは言え、空に舞う経験はそれほどのものはない。
舞は試験飛行のときの操縦経験があるのみ。
そこから先の経験は、頼りにしている由良先輩の助言を参考にするしかない。
特に、今回の飛行はスワン号に寄せる仲間たちの思いが、改めてプレッシャーとなって押し寄せる。
夜遅くまで全く寝ることができなかった舞は五島のばんばに電話を。
心配で寝られない😓💦
自分を信じて飛べばよか😤
五島時代、祥子ばんばに徹底的に教え込まれたマインドは今も舞のポリシーとしてしっかり根付く。
ばんばの励ましで平常心を取り戻した舞は翌日に備えてしっかり体を休めることに。
たこ焼きパーティー
なにわバードマンは学園祭の時に毎回たこ焼きを作って販売するらしい。
メンバーたちは皆、この作業によく慣れている。
そして記録飛行の前日は、メンバーたちだけで準備をして舞には知らされていなかった。
由良の話によると、せっかく炭水化物が解禁になるので、皆が付き合ってくれる。
物語の中でも空先輩は7年もこちらのサークルにいるので、ベテラン中のベテラン。
驚くほどの手際の良さでたこ焼きを焼いていたね。
それにしても、刈谷先輩の鰹節の削り方はかなり個性的に見えた。
物語の中で描かれていたけど、前日には炭水化物が解禁になって、しかもトレーニングも休みとのことで。
食べたいものを我慢しなきゃならないほど辛いものはないんだよね。
そしてそれが許されるとなったら、この上もない喜びを感じちゃう。
このときの嬉しそうな顔が見事に表現されていた。
スワン号に込められた願い
スワン号はみんなの願いの象徴。
そのコントロールの全てが舞に委ねられる。
いつもの通りに飛べばいいとは言いつつも、責任の重さは限りなく。
舞の着ているユニホームには、仲間たちの応援メッセージがしっかりと刻まれているね。
この離陸の様子から見て、今回の記録飛行は明日 既に決着がつくような感じ。
この物語の全体の流れから考えて、これから舞はパイロットを目指すはず。
ここはそこに至るまでの途中経過に過ぎないことがなんとなく理解できる。
女性の世界新記録、15.4kmは果たして達成することができるのかどうか。
予告編ではボートで追いかける仲間たちの様子や、必死でペダルをこぎ続ける舞の様子も。
物語の進行速度は、驚くほどのスピード感。