プリズナーナンバー6
このドラマが作られたのは、今から50年以上前イギリスにて。
当時イギリス発のスパイ小説と言えば007が今でも有名だが、テレビ用に作られたこの17回シリーズのドラマは日本語吹き替え版がNHKで放送されていたようだ。
実は、はるか昔に見た記憶はあるのだがどのチャンネルでどんなふうに放送されていたかまでは思い出せなく、ネットで調べてみることに。
調べてみて改めて驚いたような状況。
目次
舞台は村と呼ばれる隔離施設
プリズナーは訳せば囚人と言う意味。
普通は刑務所のはずなんだが、この施設はカラフルだし、楽しそうだし、およそ隔離施設には見えなかった。
主人公は元スパイなのだが、自ら辞表を提出してスパイをやめようとして自分の部屋から出て行こうとしたときに毒ガスで拉致されてしまうのだ。
毎回そのシーンが冒頭で流されて、物語のコンセプトになっていたと思う。
ふとネットを検索していて気がついたので、当時の画像があるかと思ってみたら、やはり。
NHKでやっていたとは知らなかったが、間違いなく見ていて記憶にくっきり残っているので、この通りのものを視聴。
YouTubeのものも吹き替えではないが、多数アップされていて見るには事欠かない。
今見てみても、アメリカの普通のテレビドラマとは明らかに匂いが違う。
謎めいた感じが全体に漂っているのと、驚くほどおしゃれに作られていると思う。
テレビドラマはどちらかと言えば映画よりも格下に見られがちだが、こういった作りのドラマを見ると、へたくそな映画よりよほど面白いと言える。
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主人公の身分は元スパイ
高校生の時分なので 、この番組は確か夜11時ぐらいからやっていたのでかなり遅かったはずだが、夜更かし男子の身の上ならば夜12時前ならばなんのその。
毎回欠かさず普通に見ていた記憶がある。
今ならば録画をしてみるところなんだろうけど、とにかくあの時代はリアルタイムで見ることが当たり前。
見たい番組は夜中だろうがなんだろうが、放送時間に合わせてしっかりと見ていた。
あの当時はアポロがちょうど月へ行っている時代で、夜中の2時3時でも起きてテレビを見ていた記憶がある。
このプリズナーナンバー6の主人公を演じたパトリック・マクグーハン。
彼が最初に乗って出てくる“ロータス7”。
こんなかっこいい車があるんだとカルチャーショックを覚えた記憶が。
当時のイギリスはモータースポーツの最も伝統ある国で、ロータスやマクラーレンなど、イギリスが発祥のレーシングカーも多数あったと思う。
テレビに出ていたオープンカーのロータスもそういった流れをくんだ車。
タウンユースで使うには雨降りは無理だし、冬も厳しいだろう。
ただし、ファッションとしては全く言うことがなく かっこよかったと記憶。
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脱出を試みる物語
この隔離施設から脱出しようとすると追跡装置が稼働することに。
“オレンジ警報”が発令されてこの白い風船のような球体が水中から現れて追ってくる。
実はこの追跡装置のアイディアは主役を演じていたパトリックマクグーハンのアイディアらしい。
どのような仕組みになっているのかは皆目見当がつかないが、このシステムに追いかけられると脱出は必ず阻止された。
そして、また隔離施設の中に戻されてしまうのだ。
このドラマは、リメイク版も作られていて知っている俳優も出ている。
日本では1969年の3月から6月までNHKの深夜放送枠で放送されていた。
私が見たのは多分その辺だと思う。
記憶をたぐって見てもかなり古いので。
この主役でドラマそのものの 脚本監督も行っていたパトリックマクグーハンは、調べてみるとアメリカの俳優。
作品自体はアメリカ風の作りにはなっていない。
彼は映画出演も何作かあるのだが、実は出演依頼を断った事でもよく知られている。
例えば“007のジェームスボンド”
“ロードオブザリングのガンダルフ”
“ハリーポッターのダンブルドア”
この名前を聞いただけでその役柄を思い浮かべるくらい有名だが、最初に映画の製作者からオファーが彼にいったらしいのだ。
何か気に入らないところがあって断ったんだろうと思うが。
既にもうご存命ではないが娘さんが3人いて、3人とも俳優をしているとの事。
プリズナーナンバー6では電話のコードレス受話器とか、その当時まだ実用化されていないものもドラマの中でさりげなく使われていた事実がある。
思い出してみても、先進的なアイディアに溢れたドラマがかつてあったのだ。